ダークホール禁止@トリプル

ソース:http://www.pokemon.co.jp/info/2010/11/at101110_01.html

今回のルール変更で間違いなく一番影響を受けるルールはトリプルですよね
3日でこの前の格付けがオワコンになりましたwww本当悲しかったですよ

実質ドーブルの採用理由といっても過言でないダークホールが消えてしまうことでどう変わっていくのかを独自に考察していきたいと思います

1.既存の五月雨トリパの消滅

 これが最も大きいでしょう。初手の猫だまし+ダクホ+トリルでダクホかトリルを決めるという五月雨さんが作った極悪トリパが消えてしまいます。胞子に変えてしまえばいいという人もいるでしょうが、全体技であるからこそあの強さを発揮できたんですよね。やはり厳しいものがあるなとはひしひしと感じています
 思い出話をすると、半年くらい前から五月雨トリパが出来て今のように世に広がるまで、滅びパや叩きパのどちらかが一強と騒がれていました。ただ五月雨トリパを知る人にとってそういう人たちは滑稽にしか映りませんでした。なぜなら五月雨トリパは既存のパーティに強くこの2つのパーティにも強かったからです。また初期から人気を誇る雨パには絶大な強さを見せつけました。今は有名になって対策されてますが、対策しても強いのに対策が全くなされていない当時はまさに鬼神のような強さでしたね
 実質トリプルでの最強のトリパが消えてしまうのは使う側の身としては悲しいものです

五月雨トリパ(共通)

本家ver

えっくすver
 
PSPさんver


2.中速ポケモンの低速化

 今までのドーブル抜き調整がほとんど無意味になりました。たしかにキノコの胞子等何をしてくるかわからないドーブルの脅威は残ってますがダークホールみたいに1Tで壊滅させられることは無くなりました。76族から86族のスカーフポケモンドーブルを抜くために性格補正をかけていることが多かったですが、今回の件で多分準速スカーフが増えていくと思います。ダクホピンポ対策のスカーフ神秘ポケモンも消えるでしょう。ラティとかキッスとか

 76族から86族のスカーフポケモンの代表的なもの

 スカーフでない中速のポケモンも低速化していくでしょう。まずクレセリアを例にとるとドーブルがいなくなったので、最速にして神秘の守りをするメリットがかなり減ったと思われます。いば神秘するにしてもダブルのように耐久にそれなりに振ったクレセリアの方がこれからは圧倒的に汎用性が高くなるはずです。これからのクレセリアは最速はほとんどおらず、特防補正のクレセリアが増加していくと思われます。雨パのドグロック等もドーブルを意識する必要がなくなったのでいじっぱりや耐久補正が多くなっていくのではないでしょうか。いずれにしてもS140調整がほとんど無意味になっていきますから耐久や火力に努力値を回していく人が増えるでしょう

 中速で遅くなりそうなポケモン(スカーフを持たせていない前提で)
   

 また一見関係なさそうなカポエラー等のSも低速化していくと思われます。理由はあります。カポエラーミラーが多かったトリプルでは耐久を減らしてでもカポエラーのSを増やすことにちゃんと意義は有りました。理由は相手のカポエラーを猫だましで動けなくすることでこちらのドーブルを自由に動かすことが出来たからです。カポドーブルミラーの時、カポエラーのSが勝ってるだけで試合が決まってしまうということもよくありましたがそういうことは無くなりそうです。これからのトリプルは初手で詰む詰ませるということはかなり少なくなるでしょう


3.滅びパの相対的強化

 滅びパにとってドーブルは鬼門でした。なぜなら相手にドーブル以外の早い猫だまし持ちやこの指止まれ使いがいるとダークホールで壊滅させられます。もしそうでなくてもドーブル猫騙ししてカポエラーを封じることで残り2匹がダメージを与え、相手のトリル成功後もドーブルがこの指止まれで滅びパのダメージ削減ソースである金縛りアンコを邪魔できます。2T連続で安定したダメージを与え続けられるのは滅びパにとって非常に厳しいものがあり、途中経過が痛すぎて最終的に逃げ切れないということが多々あります。またドーブル自身も怒りの前歯を覚えている場合は立派なダメージソースになります。ドーブルは非常にパーティに入りやすいポケモンであるため、ある程度滅びパを抑制していたんですが今回のダークホール禁止でドーブルの数が減るのは明らか。滅びパ復権し活躍していくかもしれません


4.状態異常対策の技や持ち物の変化

 ダークホールがあるからラムの実やカゴの実は相手依存だとしても当然の選択肢としてありました。トリプルでこういう持ち物で状態異常対策してるもので代表的なのはラムシャンデラ、ラムグロス、ラムバンギ、カゴスイクン、ラムorカゴロトム。適当に上げていっただけですが、それでもこんなにいます。この中でシャンデラだけはトリル下でモロバレルの処理を任せたいのでラムの実を持たせていく選択肢は有力なまま残って行きますが、他のポケモンは自発的に使うとしても優先度は下がっていくでしょう。これからのポケモンは火力や耐久を伸ばしていくアイテムを持たせることが多くなるでしょう。今回の変更で単純に殴り合いに強いポケモンが前より強く感じるという機会は多くなるはずです
 あと状態異常対策の神秘の守りは激減していくと思われます。いば神秘ならともかく相手にモロバレルがいないときは腐ってしまいます。もし神秘の守りを採用したとしてもドーブルのようにモロバレルは採用率が高いわけでもないので自然と抜けていく技になるかもしれません

今までよくラムやカゴを持っていたポケモン。今回の変更でどうなるのか?
 

 ダークホール対策によく使われていた技は神秘の守り以外にもうひとつありました。挑発です。今回の変更で挑発を覚えたポケモンが減るかもしれません。エルフーンモロバレルや、トリックルーム要員といったポケモンにこれからも刺さっていく技です。しかしこれらのポケモンドーブルと違いメンタルハーブを持っている可能性が高いということです。これから挑発は安定して打てる相手はかなり限られたものになっていくでしょうから、ただでさえ相手依存なのにさらに不安定になるでしょう。あとトリプルで強いトルネロスの挑発が減っていくかもしれません。相手依存ではなく自分から動いていく技が増えていくのでトルネロスは前より安定感が増したポケモンになるんじゃないでしょうか?

今まで挑発を持っていた割合が高いポケモン


5.これからの状態異常
 状態異常対策が減ると状態異常を使う人が出てくるのは当然です。そうなるとモロバレルが一番使いやすそうなので増えるかもしれません。あとダークホールという最強の状態異常技が消えたのでこれからは電磁波を使う人が増えていくのではないか?そう考えています。どくどくも上手く使えば強いかもしれません。いずれにせよ状態異常対策が緩くなるのは確実なのでどう変わっていくのかが楽しみです